その移植度においてさまざまな物議を醸している
Xbox360版の「怒首領蜂大往生 ブラックレーベルEXTRA」ですが
先日Amazonで殆ど半額の3,680円(49%OFF)に
なっているのを見て即「買うがよい」余裕でした。
おかげでなんとか予約特典の攻略ガイドブックにもありつけてひと安心。
その後すぐにガイド付きが無くなってしまったのを見ると、
やはり皆さんチェックしてたのでしょうか。あぶねぇ、あぶねぇ…。
パッケージ内容
さっそくパッケージを開封してみると、中身はこのような感じでした。
マニュアルはシンプルですが、見やすく手堅い作りです。
また説明書の最後には、ジュンヤー(井上淳哉氏)描き下ろしの
エレメントドール達と、その解説が掲載されています。
そして今回Xbox360版のオリジナルモード用に用意された
新エレメントドールのパイパーがこちら。
ちょっとキャスパーっぽい小悪魔な感じが可愛いらしいです。
で、こちらはPS2版のマニュアル裏にあったポスター絵です。
さすがに7年前と比べるといろいろ絵柄も変わっていて、
ショーティアがまるで別人です。
というか大往生はジュンヤーのデザインではないんでしたっけ?
予約特典 攻略ガイドブック
そしてこちらが特典の攻略ガイドブックです。
オールカラーの24ページで、巻末には
「製作協力:ファミ通Xbox360」と記されています。
内容は、大往生の基礎知識から道中攻略付きのMAPに
隠しアイテムの蜂の位置までバッチリ掲載。
さらにボスの攻略や実績表(秘密の実績は含まず)も載っていたりと
おまけ特典にしては豪華で実用的なものになっています。
難を言えば大きさが中途半端で、できればパッケージ内に収められる
サイズにしてくれればいいのになと。
ゲーム起動
さて、それではゲームに参りましょう。
まずはハードディスクへのインストールからです。
作業時間は約6分、容量は3.4GBほどでした。
そして、いざゲームを起動。
ここで約30秒程のローディングが入ります。
インストールしているのにちょっと長いような気もしますが、
初回ですしそういうこともあるでしょう。
うむ、読み込むがよい。
しばらくしてタイトル画面が現れました。
もちろんプレス・スタートボタンです。
その後、データ保存用のストレージを(毎回)聞いてくるので
容赦なくハードディスクを選択します。
保存するがよい。
そして、また30秒ほどのローディング画面となります。( ゚д゚ ) えっ!?
いやいやいや、なんでやねん!
さっきのロードは何を読み込んどってん。
タイトルとメニュー画面は一緒のメモリにおれよと。
その後ようやくメニュー画面のお目見えです。
長々と読み込んだだけあって、デザインや項目移動時の演出など、
この画面は非常に凝ったカッコ良い造りになっています。
さらにここで流れる1面のスローアレンジBGMがまた素晴らしいです。
しかし、そんなものを吹き飛ばすかのごとく、
各項目に移動する度にさらに発生するローディング画面。
Aボタンを押して♪プシュンという効果音が鳴っているにも関わらず
なぜか利いていないボタン判定処理など、
ゲーム開始までにイライラがつのります。
メニュー背景
以上のように少々作りの荒さが目立つメニュー画面ですが、
よくよく考えてみるとコンフィグをいじるのは最初だけですし、
普段は即ゲームを起動してしまえば関係ない部分でもあるので、
我慢できないという程ではありません。
それに、ここで表示される新規描き下ろしの各メニュー背景絵が
綺麗で格好いい為、ボケっと眺めるのも悪くないです。
ゲームプレイ
さて、それでは実際にゲームを遊んでみましょう。
怒首領蜂はPS2版の白往生以来なので、もうかれこれ6~7年振りで、
当然ながらブラックレーベルは初プレイです。
なお、もともと縦画面のゲームなのでXbox360版は
このように背景枠つきで遊ぶことになります。
ちなみに背景絵はコンフィグでA~Hまで8種類の中から選べる他、
ゲーム画面の表示範囲を拡大縮小したり、位置の調節も可能です。
この辺のプレイを快適にするために必要なものは、
きちんと揃っていて抜かりはありません。
それでは、いざ発進です。白往生と違いブラックレーベルでは
出撃時に1周か2周エンドを選べるようになっています。
しかし、1周とか2周の問題ではなく、
生き残るだけで精一杯な私は稼ぎすらおぼつかず。
あえなく3面の中ボス「空羅」に撃墜されてしまいました。
黒でマイルドになったとはいえ、やはり大往生は難しいです。
しかし当たり判定の小さな自機で、膨大な量の弾の隙間をぬう
あの感触はとても昔のゲームとは思えない面白さで、
やっぱり買って良かったです。(;´Д⊂)
リーダーボードとリプレイデータ
で、この手のゲームではやはりネットランキングも気になるところです。
説明書によると、リーダーボードは各モード・各機体ごとに999位まで
登録されて、さらに上位20名はリプレイのアップも可能とのこと。
この仕様だと自分の得点は圏外必至だろうなと探してみたら、
初プレイのへなへなスコアが204位でランクイン余裕でした。
あまり遊んでる人が居ないのでしょうか…。(´д`)
そして私はこれが楽しみで仕方ない、リプレイデータの観覧です。
リプレイは自分のプレイはもちろん、リーダーボードから落としたものも
このように保存していつでも見ることが出来ます。
というわけでさっそく上位のリプレイを拝借して参りました。
この人は何故か2Pカラーでのプレイのようです。
元祖C-TYPEマニアでしょうか。
しかして、その内容は…、
5面ボスの「黄流」をノーボンバーでガチ避け余裕でした。
スゲー! ( д) ゜゜
ただ、今回のもの以外で落としたリプレイは結構な確立で壊れていて、
いざ再生してもうまくプレイが再現されずに、明後日の方向に
飛んでいってゲームオーバーとなることがままありました。
これも、このゲームでよく言われる不具合の内の1つなのでしょうか。
だとしたら早めの修正を期待したいところです。
その他の要素
さて、Xbox版の大往生では、プレイ時間や実績スコアに応じて
いろいろなオプションが追加されるようになっています。
中でも「NO BULLET(プレイタイム4時間 or 実績スコア500で解除)」
という項目が面白くて、これをONにすると敵が一切弾を撃たなくなります。
弾幕ゲームから弾を排除という世にも恐ろしいオプションですが、
このモード中でもなんと各種実績の判定が有効です。
これを利用して、自力では絶対に不可能な実績を解除したり、
憧れの「緋蜂」様への謁見を果たしたりと、
私のようなヘタレゲーマーには大変ありがたい機能です。
本来は超絶難易度がウリのこのゲームですが、
せっかくの家庭用ということで、このような救済措置が
用意されている辺りに開発者の配慮が伺えます。
また“ACHIEVEMENTS”の画面では、実績一覧とともに
自分のプレイ内容をデータとして見ることが出来ます。
その際、このように累計系実績の進行度が見られるのも
大変気が利いていてありがたいです。
以上のような部分も含めて、巷ではバグだらけで酷いと評判の
本作ですが、実際に遊んでみるとそれほど悪い印象もなく、
むしろソコソコ良く出来ているなという感じです。
たしかに残念なところも多く、それがあまりにも初歩的すぎて
目立ってしまっている部分はあると思います。
しかし普段ゲームを遊ぶ際には、最初に少々長めの
ローディング画面をお茶でもすすりながら我慢すれば、
あとの本編は問題なく楽しめるレベルです。
さらにはXbox360版の追加要素として、
作曲者自らが手がける素晴らしいアレンジBGMや、
私はまだ試していませんが、Xbox360版のオリジナルモードに
追加ドールもいたりと、ただの移植に留まらない工夫もあって
個人的にはなかなかの満足度です。
残念ながら公式では「今後の出荷を中止」とのことなので、
もし蜂好きで迷っている場合は、流通在庫が無くならない内の
購入をお勧めしたいところです。