結局、NAIJとなってしまいましたが、北米タグのおかげで
無事『OutRun Online Arcade』を購入することができました。
ちなみにこのXBLA版のアウトランは、
PCや旧Xboxで出ていた英国Sumo Digital社開発の
「OutRun2006:Coast 2 Coast(アウトラン2洋名)」から
SPコースのみを抽出してHD化を施したものなんだそうです。
内容的にはC2Cの縮小版になってしまいますが、
XBLA版は800ゲイツという低価格に加え
HD画質とディスク不用のサクサク起動に
ネット対戦がウリといえます。
Xbox360 ワイヤレスレーシングホイール
さて、アウトランを遊ぶのにやはりパッドでは物足りないと、今回は
Xbox360用の「ワイヤレスレーシングホイール」も購入してみました。
お値段はAmazonで8千円ちょいでしたが、ホリのRAP.EXが
12,000円もすることを考えれば、フィードバック付きでワイヤレスな
ハンドル・コントローラーがこの値段はお買い得な気がします。
さっそく頑丈な梱包を解くと中身はこんな感じです。
ハンドル本体にフットペダル、テーブルに取り付けるアタッチメント、
電源アダプタとモジュラーケーブルのようなフットペダルとの接続コード、
取説やドライバCDとお試し用の電池が付いています。
ドライバCDは普段Xboxをネットに繋いでシステムが最新ならば不用です。
ハンドル部分は滑り止めの効いたラバーグリップと、
随所に金属感を感じさせる、なかなか見た目のカッコ良い仕様です。
またコントローラーの底面は若干丸みを帯びており、
このように膝にのせて使うことも出来ます。
この時、さすがに正座でフットペダルは使えませんが、
適当な椅子に座れば机などが無くてもフットペダルと
組み合わせて手軽に遊ぶことが出来そうです。
フットペダル部分は手前の開いた部分にかかとを入れて
ゲーム中にずれない様に固定して使うようになっています。
しかし、実際はどうしてもアクセル側をグイグイ踏み込んでしまう為、
かかとのホールドだけでは不十分な印象です。
そこで私は奧側に重いRAP.EXを置いてずれないように固定してみました。
これで左足ブレーキやセナ足もバッチリです。
ハンドルを机やテーブルに固定する場合は、
アタッチメントを手回しネジでしっかり挟み込んでから、
本体部分をドッキングさせればOKです。
このように私は座卓にホイールをセットして、2つ折りの座布団に
座りながら、体育座りのような姿勢でドライビングしています。
ハンドルは左右の舵角がけっこうある為、腕と脚が少々
窮屈ながらも、慣れてしまえば問題なく遊べる感じです。
まるでプジョー206時代のグロンホルムな気分でしょうか。
ゲーム開始
さて、ハンドルの準備ができたら次はコントローラの設定です。
ボタン配置はデフォの「Config A」がそのままハンドルでも有効で、
表示はありませんがシフトもきちんとパドルで反応します。
また「Sensitivity」は、前述の通りハンドルの舵角が
けっこうある為、MAXにしてクイック気味に調整。
「Vibration」もデフォだと微かな揺れしかこないので
最大に設定してみました。それでもかなりマイルドですが。
設定ができたらいよいよゲーム開始です。
シングルプレイを選ぶとこの車種選択画面になります。
新しめのF50やエンツォなどを尻目に私が選ぶのはもちろんテスタロッサ。
なお車種は全10種類で性能はギアが6速か5速の違いだけのようです。
続いてゲームモードの選択です。
ゲームセンターと同じく敵車をかいくぐりながら5つのゴールを目指す
「アウトランモード」や、彼女のリクエストに応えながら
ハートの獲得を目指す「ハートアタックモード」
敵車がいっさい出てこない「タイムアタックモード」
全15コースを1本に繋げて一気に遊べる「15連コースモード」と
そのタイムアタックの5種類のゲームが選べます。
モードが決まれば最後に曲の選択です。
お馴染みの3曲に加えて新曲が4つの計7曲から選べます。
今回は残念ながらC2Cに収録されていた
ターボアウトランの曲は省略されてしまったようです。
ターボの曲はどれも好きだったので非常に残念。
アウトランモード
では、いよいよゲームスタートです。
まずは元祖のステージ1(ココナッツビーチ)を
彷彿とさせるサニービーチからスタートです。
XBLA版はHD画質ということでワイド画面なせいか景色も見渡しやすく
スピード感も抜群、これが家で遊べるとは本当に素晴らしい限りです。
スコアやタイムを狙わなくても、この綺麗な景色の中をドライブするだけで
十分に楽しめるというのがアウトランの良さといえます。
そしてアウトラン名物のコース分岐点。
今回は左が常に易しめのコースになっているので、
まずはそちらから走り込んで、徐々に右のコースへと
ステップアップしていくのが良いでしょう。
ちなみにデフォルトの状態では、難易度はベリーイージーで
タイム設定がユルユルなので初回プレイでも完走は簡単です。
綺麗なステージを眺めながら気楽にドライビングを楽しみましょう。
なお今作2SPの舞台はアメリカ大陸がモチーフになっています。
ゴールに辿り着くとこちらの集計画面となります。
エンディングでは彼女ジェニファーとのちょっとしょっぱい寸劇が
展開されますが、アウトラン2が出たのが04年の12月と
もう4年以上も前の事なので苦笑いで流しましょう。
最後はお馴染みのコースマップが表示され
自分の通った道筋が表示されます。
そしてちょっと驚いたのがこのネームエントリー画面です。
なんとXboxのインタフェイスをそのまま使い回しています。
たしかに、この画面の方が入力し易いとは思いますが、
なんだかちょっと味気ない感じです。
で、サクっとランキングに名前を刻みます。
ふと見ると、左上に「OutRun2SP」のロゴが
そのまま残ってしまっています。
まぁベタ移植ですし細かいことは ( ゚ε゚ )キニシナイ!
ハートアタックモード
続いてハートアタックモードを遊んでみます。
こちらは走行中に隣に座っている彼女が“ピコーン”と閃いて
「敵車を抜いて」とか「ドリフトして」等の
いろいろなリクエストをしてきます。
で、それに応えるような走りをすると、ハートがジャラジャラと
貯まって高得点が貰えるというゲームです。
最後にハートを集めた数で総合の評価が得られます。
今回は、ほぼパーフェクトが必要なトリプルエース条件の
実績が用意されているので、頑張ってアッシーを極めましょう。
クラリッサは俺の嫁。
タイムアタックモード
こちらはレースゲームでは定番のタイムアタックモードです。
このモードでは、レコードタイムのゴーストカーを走らせつつ、
随時スプリットタイムも表示される、なかなか熱い仕様になっています。
その際、アウトランはチェックポイントが分岐点の先にある為、
ゴーストカーは左右の2台分と一緒に走ることになります。
なお実績「Passing Breeze (タイムアタックモードで4分30秒を切る)」の
解除には相当な走り込みが要求されそうです。
15連コースモード
そしてこちらはアウトラン2SPに登場する全15コースを
まとめて一気に走れるという欲張りな「15連コースモード」です。
非常に楽しげながらその分、1プレイにかかる時間は
約15分とけっこう長めで、オッサンの集中力の限界を
試されるモードでもあります。
しかし逆にレースの長さが幸いしてリカバリーも効きやすく
このモードでのスコア(250万点以上)や
タイムアタック(14分30秒以内)の実績解除は比較的容易です。
なお、ゲーム中にコースの分岐はそのまま登場しますが、
どちらに行っても次のコースは固定となります。
無事にこのモードをゴールすると
最後はスカイスクレイパーズ(摩天楼)に到着です。
ニューヨークに行きたいか~!
マルチプレイ(ネット対戦)
さて、シングルを一通り楽しんだらマルチプレイにも挑戦です。
検索条件はすべて「Any」で適当なロビーに参加してみます。
ここでゲーム設定の下に「Race in progress, Please Wait.」と
表示されているときは、このロビーのゲームが現在進行中ということなので、
皆のプレイが終わるまでマシンのセッティングでもして待ちましょう。
なお、レースの設定やスタートは全てホスト任せとなります。
とくにコースがアウトランか15連かで1プレイの時間が
大幅に変わるのでここは要確認です。
あとは常に接戦が楽しめる「Catch-up(後続車ブーストハンデ)」と、
「Collision(他車との接触判定)」の有無が主な設定項目となります。
ゲーム画面では各車の上にプレイヤーのタグ名が表示されます。
またスターティング・グリッドはホストの人がポールで、
あとはゲームに参加した順で並べられます。
今回はネット対戦5連勝という実績もあるので、
その解除を狙う場合は、ホストでポールを取って
ひたすら逃げ切りを狙うのが有効かもしれません。
ネット対戦中の各分岐点は先頭で通過した人に従うことになり、
反対側のコースはこのように閉じられてしまいます。
自分の得意なコースを走りたい場合はトップ通過を目指したり、
逆に完全に相手任せというのも新鮮で楽しかったりします。
で、ドッカンバッカンと、さすがに6台が入り乱れる
キャッチアップ&コリジョン有りのレースは相当にカオスです。
しかもこのゲームでは外人さんが多いせいかボイスチャット率も高く、
何を喋っているのかは分かりませんが賑やかで楽しいです。
ゴール後は、このようにみんなの順位が表示されます。
なお普通に時間制限もあるので完走できないと“DNF”扱いです。
またC2Cで省略されていたミルキーウェイ・ゴール時の
スペースシャトルの打ち上げ演出が、
このXBLA版ではきちんと再現されております。
ただのベタ移植(コンバート)ではないようで、ちょっと嬉しいですね。
以上、XBLA版の「OutRun Online Arcade」でした。
日本からの購入は少々面倒ではありますが、
このボリュームで800ゲイツというありえない安さと
ネット対戦が思ったより楽しくて、これは結構ハマりそうです。
あとは欲を言えば追加のダウンロードコンテンツでも良いので
アウトラン2の旧コースなんかもきて欲しいなと。
こちらはYouTubeで見つけたハンドルでのプレイ動画です。
ゲームが体験版でタイム・エクステンドがない為、
2面の途中までですが雰囲気は伝わると思います。
プレイもうまいですね。
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